≪薊岳・国見山・水無山・明神平≫登山報告

写真豊富な、のぶなが山行記
感動の共有、のぶながTOPページへ ■ コース=大又 → 大又林道 → 明神平 →水無山 → 国見山 →
         明神平 → 前山 → 薊岳 → 大鏡山 → 大又

02年 3月16日  天候=曇天、午後少し晴れ間

■ 所要時間=大又発 8:30 → 七滝八壺8:50 → (車便乗) → 林道終点9:10 →
         → 明神平10:35 → 水無山11:02 → 国見山11:25,11:40 → 明神平12:25→
         → 前山12:45 → 薊岳2:10、2:30 → 大鏡山(大鏡池)3:30 → 大又5:00

              登り計 2時間、縦走計 3時間35分、下り計 2時間30分 合計 8時間5分

≪標高差 1020m≫  高見山標高差788m、奥穂高の標高差=2073mである。
標高差は意外と多い。 仙丈岳997m、甲斐駒岳931mよりも多い標高差!

主な標高≪水無山1441.3m≫≪薊岳1406m≫≪国見山1418.7m≫

■ 阪急甲陽園始発5:12分、上本町着6:04、 鳥羽行き快速6:15発、 榛原着7:00
榛原発大又行き直行バス7:15発、大又登山口着8:24

■ 5ヶ月ぶりの今年最初の登山。 こんなに早く登山開始するのは初めてで、
  この時期の1400m級の山の残雪、寒さを知らないので、ゴアの防風防寒を着込んでの出発。
  いきなり標高差1000m以上なので、途中 リタイアをも覚悟して出発したが、
  ゆっくり登ったせいか、最後の大鏡池までは脚の疲労は皆無。
  国見山に着くまでは、水を一度も飲まず、最終的にも500ccのみの飲水。 飲みたいとも思わなかった。

  ところが、最後の1時間の下りで、Wストックで脚の負担を和らげたにも関わらず、膝がガクガク!!!

  というのも、杉林内で、落ち葉で道が不鮮明、標識皆無、?という赤テープで、
  行きつ戻りつと歩行のペースを乱したのが、最後に響いたのかも知れない。
  登りには明快な分岐も、下り時の分岐点では、標識がないと右左の判断に迷う事が多い。

■ 直前までは、薊岳(アザミダケ)の名も知らず、3月に登れそうな未知の地域と言う事で選んだだけなのだが、
  薊岳山頂は、予想に反して魅力的なポイント、屏風のように両端が切落ち、狭く
  南に大台ケ原、大普賢岳、山上ケ岳との眺望が展開し
  北は伊勢辻山と赤ゾレ山のど真ん中に高見山が見える絶景ポイントで、今回唯一のHAPPYポイント。

曇天と、山も色づく前なので、魅力的な写真は無し、お許しあれ。


自動販売機も何もない大又bus車庫
乗客は登山客4名のみ
 →
七滝八壺
林道歩き20分程

途中アマゴ釣りなのか、駐車数台で釣り人もチラホラ
七滝八壺で、工事のワゴン車が登ってきたので、手を上げて、便乗のお願い(^-^ゞ

林道終点のちょっと手前まで10分のドライブ。 大助かりであった。  「ありがとう!」

地図にあるアシビ山荘は倒木に潰されて廃屋になっていたが、明神平に立派な丸太小屋として新築されていた。 営業小屋ではない様子。

林道終点から30分程で明神滝が見えてくる

前山の北斜面に残る<樹氷>


奥が薊岳、手前の尾根を1時間以上歩く
林道終点からユックリ登って1時間25分で明神平。 →
途中、北斜面には残雪が少々。
明神平には数人の登山客のみ。

左端が国見山、正面が水無山

コース順掲載とは違うが、前山への登り途中からの景色。

真中の小屋が、丸太のアシビ小屋。 右下の青屋根が天理大学山小屋
共に非公開のようである。

南斜面では一部蕾が色づいている

水無山への登りから振り返る。
 左下がアシビ小屋。 正面真中が<薊岳>

水無山山頂1441.3m。 展望はない

樹氷の残骸が、風が吹くたびバラバラと頭に落ちてくる。 背景は国見山山頂

水無山〜国見山は登山道にも多くの残雪だが、
アイゼン、スノーブーツは不要。

国見山山頂1418.7m
名前に反して、360度の展望はない
曇りで高見山も見えなかった。

水無山を下り前方の前山に登返す
下方が明神平
見える残雪は全く問題なし

前山から薊岳は1時間以上
近ずくにつれ、左右は急に落ち込み
馬の背の如く、少し快感

薊岳山頂は、屏風のように細長く、
南北はスパット切れ落ちている。


薊岳山頂1406mの標識も目立たなく、雄か雌岳か判らなかった。

↑薊岳山頂から見た北の眺望。
伊勢辻山の向うに高見山が見える。拡大→
少し青空が見えてきたようだ。

            →
昨年登った高見山のUP映像

 ↓ 薊岳山頂から南の眺望。 台高、大峰山系の大眺望であるが、曇天の為、透明度は今ひとつだが、
これだけ見えれば感謝しなければならないだろう。 ↓

薊岳からの下りは、少し険しい。
おまけに雪が凍りつき慎重に下る

薊岳山頂を振り返る。
山頂に立った時のイメージと違う

途中からは、大又までは深い樹林帯が続く。

大鏡池、奥に神社。 大又はここで右に折れて下る。 大鏡山山頂は真っ直ぐ。

大鏡神社は、池の西端に
後は、大又までは、ただ黙々と長々と下るのみ
大鏡は 「ダイキョウ」 と読むらしい。

今は水溜りに過ぎない大鏡池も、
昔は大池で、長者が女性を連れて舟遊び、大宴会、大蛇がでてきて、天女が、、、、との伝説も
周りの樹林を切り払えば、眺望抜群の公園にもなりそうな地形である。
今年初めての登山も、薊岳山頂からの眺望で、満足のいく山行であった。
最後に出てきた膝ガクガクも、翌日には軽い疲労感のみで、異常なし。

しかし、『 山は高くなければ! 』 が実感である事には変りはなかった。
それを支える為には、日頃の自覚と鍛錬が必要なだけ。

■ ≪私の山登り観≫
高い山に登れば地球が見えてくる 何億年の地球の営みが見えてくる、そこに居る小さな人間が見えてくる。 ホンの一瞬に生きる小さな人間、さあ!どう生きようか? 単独登山はスポーツではない、人生哲学的行動である。

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