≪北八ケ岳、天狗岳・茶臼山・縞枯山・北横岳・三ツ岳≫登山報告

写真豊富な、のぶなが山行記
感動の共有、のぶながTOPページへ ■ コース=渋の湯 → 唐沢鉱泉 → 西尾根 → 西天狗岳 → 東天狗岳 → 中山峠
       → 中山展望台 → 高見石小屋 → 白駒荘 泊 → 麦草峠 → 茶臼山
       → 縞枯山 → 雨池山 → 三ツ岳 → 北横岳 → ピラタス山頂駅

01年 7月14日〜15日  天候=晴れ、蓼科山は雲

■ 所要時間=1日目、渋の湯発7:30 → 唐沢鉱泉8:30 → 西尾根展望台10:55 → 西天狗岳12:40
        → 東天狗岳1:22 → 中山峠2:24 → 中山展望台3:20 → 高見石小屋4:25
        → 白駒荘5:10                    1日目合計 9時間40分

    2日目、白駒荘発5:40 → 麦草峠6:25 → 中小場展望台7:10 → 茶臼山7:51 → 縞枯山8:54
        → 雨池峠9:15 → 雨池山9:43 → 三ツ岳1峰10:25 → 三ツ岳3峰10:59
        → 北横岳ヒュッテ11:47 → 北横岳南峰12:13 → 北横岳北峰12:18 → 7ツ池12:45
        → ピラタス山上駅1:40                2日目合計 8時間
                                               2日分合計 17時間40分

≪標高差 785.8m≫  標高差は意外とある。

主な標高≪西天狗岳2645.8m≫≪茶臼山2384m≫≪縞枯山2403m≫
      ≪三ツ岳2360m≫≪北横岳2472.5≫≪麦草峠2120m≫

■ 前日、大阪21:42発のちくま で、塩尻着4:00。 茅野着6:27
   茅野発6:35のバスで、渋の湯着7:25

■ 夏山シーズン最初と言うことで、軽〜く北八ヶ岳と思い選んだのだが、、、西尾根からの西天狗岳への登りでてこずってしまった。 しかし、天候に恵まれ、登山の最高の魅力・眺望を十分に堪能できた。 

当初の予定は、1日目は縞枯山荘まで無理し、2日目には蓼科山まで制覇の段取りであったが、初日が快調とは言えず、おまけに北横岳辺りから雲行きが怪しくなり、蓼科山を断念する結果となってしまった。
東・西天狗からの眺望、茶臼山からの眺望、縞枯山展望台からの眺望と、これだけでも大満足の山行であった。

□ 渋の湯までのバスは、最初から最後まで2人の登山客だけ。
渋の湯から西尾根に向かったのは私1人、西尾根の展望台で、数人の若者に追いつかれただけなので、こちらから登るのは少ないのかもしれない。 唐沢鉱泉まで、西尾根の展望台まで、は夫々狭い樹林の中で、眺望の得られるのは、展望台までに1箇所あり、茅野方面が広く見渡せる。


西尾根から見た西天狗岳
ここまで3時間半も掛かった。

西尾根展望台から見た南八ヶ岳。 向う中央が主峰<赤岳>、中岳
手前の左が、硫黄岳、右に下りて赤岩の頭。

西尾根展望台から見た北八ヶ岳。  疲れが吹っ飛んでしまう優しい光景
蓼科山、横岳、縞枯山と近づき、一番手前がパノラマコースの尾根

西天狗山頂への最後の岩場

西天狗山頂から見帰す西尾根
← 西天狗山頂から見た<東天狗>

 東天狗山頂から見た<西天狗>

それぞれ山頂は大賑わいである。
西尾根からは稀なのだろう。
また夫婦登山が多かった

共に素晴らしい展望だが、東天狗山頂からは東方面が余分に見える。

東天狗からの北八ヶ岳。 A)蓼科山、B)横岳、C)縞枯山、D)中山
E)黒百合平、F)スリバチ池、G)パノラマコース、H)冷山、I)麦草峠

南八ヶ岳。 手前が根石岳
硫黄岳の絶壁、赤岳、阿弥陀岳

東天狗からの稲子岳南壁

下って1時間で中山峠、チョット上から、左が東天狗岳、右が西天狗岳
この絶壁の稜線を何も知らずに下りて来たが、スパッと切れ落ちている。
硫黄岳、ここ、稲子岳と切れ落ちた絶壁を結ぶとスゴイスゴイ
ここで、意外にも、携帯電話が通話可能だった。

東天狗からの黒百合平への下り
ニュウへの分岐を過ぎ中山の展望台で一息いれて、高見石小屋まで、長い賽の河原を下るのだが、神経を使う悪路の上、蝿蚊の異常な多さに閉口する。 今日一日は、天狗の山頂付近以外は、蝿蚊に悩まされ続けた 。 所要時間が、地図上の標準より大幅に悪いのは、蝿蚊を掃うのに神経を使いすぎたのが原因かもしれない。

■ 中山峠上で、試しにかけた携帯電話で、縞枯山荘に本日宿泊のキャンセルを詫びて、「池の側だから、風呂があるかも知れない」と、白駒荘宿泊を目指す。
予想通り、風呂はあったのだが、200円の有料は構わないが、「 風呂は食事の後です 」 と、、、、「何故?」「何故 !!」 汗まみれの身体で風呂に浸かり、さっぱりと食事ができれる幸せを、「何故与えない??」  綺麗な身体に新しいシャツを着たいから、濡れたシャツで食事まで待ち、汚い身体で食事し、それからしばらく経って 「男性、風呂デ〜ス」 有難味が千分の一になっている。 不思議な小屋だ!

笠ケ岳を下り新穂高温泉、中崎山荘の露天風呂で、横に冷えた完熟トマトが浮かしてある、 「 どうぞお召し上がりください 」 と。 風呂上りの生ビールの快感! あの時の感激が懐かしい。 登山客は僅かな思いやりで、単純に喜ぶのに、、!
剣山荘の風呂も1分も浸かれない賑わいだけれど、楽しい楽しい思い出だ。

風呂があるのに入れてくれない、この思いやりの無さ、忘れまへんで〜。

■ 宿泊客は、10人前後。 グループは皆、個室に。 大部屋には、私と若い女性と2人だけ。 両端に寝て写真の撮りっこしただけ。
ここは、登山客用ではなく、白駒池などを目的とした写真マニアなど軽登山客用の小屋なのかもしれない。
登山者の心情を理解していない応対が続出!!

白駒池の日の出。
特等席はマニアが既に占拠

麦草ヒュッテ
茶臼山。 空に雲がない

茶臼山への登り。 今日1日は楽な山行。 昨日とは大違い
展望台が3箇所ある。
@茶臼山途中の中小場展望台
A茶臼山山頂横3分の展望台
B縞枯山途中横1分の展望台

いずれも、南アルプス、中央アルプス、北アルプスが、ポッカリと雲に浮かんで見える。

← @から北岳、甲斐駒岳、仙丈岳がくっきりと!大感激!
Aから中央アルプス ↓ 南駒、空木、木曽駒、と素晴らしい

Aから手前が縞枯山山肌
蓼科山の頭と、横岳

Aから北アルプス ↑ 穂高、大キレット、槍、 と微かに確認

Aからの南八ヶ岳 <赤岳、阿弥陀><天狗、西尾根><中山、丸山>

蓼科山の頭と、横岳を 望遠で

Bから南八ヶ岳と、手前が茶臼山
縞枯山山頂から雨池峠への下りがチョット急で段差がある。
ここで久しぶりに、Wストックの急降下走行の特技をご披露となった。

ストックは左右に大きく支点を取り、重力に逆らわずに、ブレーキを掛けずに一気に下り降りるのだ。 ブレーキを掛けないから重力が半分位になる。 カッカ、カッカとストックの岩を突く音の素早さに、登りのグループのリーダーも 『超特急下り〜、避けて〜』 の一声で全員が道を空けてくれる。 グループでなくとも、異様な音に敏感に反応してくれる。 『 わー物凄い 』 の声を背中に受けて一気に落ちて行くのだ。  標準30分なら20分で降りれる。

角度が45度位なら効果が大である。 30度ならあまりスピードが出ないから効果なし。
ストックの調整、収納に5分掛かるから、30分以上の下りでないと時間は短縮できない。

雨池山を登り、一旦下って、三ツ岳へ登り直しとなる。 三ツ岳途中から雨池を見る

三ツ岳途中から、坪庭を見る。
稜線上に微かにピラタス山上駅

三ツ岳1峰から、3峰2峰を見る
大岩の魅力一杯

三ツ岳2峰の登りから1峰を見返す
背後は全く雲となっている
←三ツ岳2峰の大岩。
2峰3峰と全てこのような光景だ。

北横岳ヒュッテまではハイキング道
子供連れの家族ハイキングに最適のコースなのだ。 登山の雰囲気は薄れる。

北横岳南峰への最後の登り →

北横岳北峰から南峰を見る。 高低差は無い。 雲が大きく流れる

北横岳北峰から一瞬見えた前掛山
蓼科山は全く見えなかった

北横岳北峰から大河原峠
亀甲池など見えなかった

← 7ツ池の2つ目の池。
北横岳ヒュッテから僅かに2分の所

遊歩道がアスファルトで整備された坪庭、観光客の世界だ →

ロープウェイは10分毎のフル運転
900円で楽々下山。
蓼科山を断念したのは、惜しまれるが、あの雲の中で眺望が得られないのなら、苦行する必要もないであろう。 先の楽しみを残しておこう。

■ 帰りのバスの運転手、恐〜い雰囲気。 ところが、顔に似合わず、乗降の客に一言多い親切さ。
街中に近くなると、渋滞気味。 一番前に陣取った私が、「何分遅れます? 5分の列車に乗りたいのですが、、」 『絶対に無理!あと30分、日曜は遅れるのは当たり前 』 しばらくして、後の席から 繊細な若い女性が 「?時丁度に長距離バス予約してるのですが、、」   、、、、 しばらく考えた運転手 『 誰か携帯持ってませんか? 』 私が差し出すと、使い方が判らないので、掛けてくれ! 私が電話して渡すと 『 ワシのバスに、お客さんが乗っている。 着くまで待ってくれ! 』  と電話を返すなり。 ハンドルを左に、、、 渋滞の道路を外れて、スピードアップ。 のろい乗用車をクラクションで追い立てて猛スピード。 『 こんなことしたら、、、、、、』の独り言を聞いたのは、最前列の私だけ。
結局、私まで予定の列車に間に合ってしまった。

いつも感じるのだが、登山で出会う運転手さん達、皆さん頼もしい人達だ!


■ ≪私の山登り観≫
高い山に登れば地球が見えてくる 何億年の地球の営みが見えてくる、そこに居る小さな人間が見えてくる。 ホンの一瞬に生きる小さな人間、さあ!どう生きようか? 単独登山はスポーツではない、人生哲学的行動である。

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