≪薬師岳≫登山報告

写真豊富な、のぶなが山行記
98年 8月 1日〜2日  天候=1日目晴れ、山頂ガス、2日目小雨
感動の共有、のぶながTOPページへ コース=折立 → 太郎坂 → 太郎平小屋 → 薬師峠 → 薬師岳山荘 →
      → 薬師岳山頂 → 薬師岳山荘 泊 → 太郎平小屋 → 折立

所要時間=1日目、折立発 8:00 → 三角点9:20 → 独標ベンチ10:45 → 太郎平小屋11:26
       → 薬師岳山荘13:30 → 薬師岳山頂(登り45分)     計 6時間15分

       2日目、薬師岳山荘 5:40 → 6:47 → 折立9:00    計 3時間50分
                                              2日分合計 10時間05分

≪標高差 1570m≫ 標高差は意外と多い。 太郎平までが964m、薬師岳までが606m
主な標高≪薬師岳2926m≫


前日、大阪23:26発の急行きたぐに で、富山着4:48。
予約の必要な折立行きのバス、富山駅前発5:05、折立着7:15。 ¥3260円

標高差1570mも登って、薬師岳だけしか制覇できないのは、もったいないのだが、土日で完了するのだから仕方がないか! 黒部五郎岳は、2日ではどうしても無理だ。 3日間の休みというのは限られる。 やり残した山というのは厄介だ。


折立の休憩所
バスは満員なので必ず予約が必要だろう。 席取りでわめいていたグループがあったが、登り慣れて礼節を忘れる悪い例だ。
太郎坂は最初から物凄い急登なのだ。 初めのペースを間違わない事が肝要だろう。

登るにつれて、曇ってきた。
樹林帯の急登でカメラチャンスがなく、ガスで展望悪く、薬師岳がなだらかな形容なので、これまたシャッターチャンスがない。
こんなに写真の少ない山行は珍しい。

山小屋の写真も撮っていない、どうした事だろう。

急登の後、有峰湖を振り返る
展望の良い三角点までが1:20分の急登。
そこから独標まではダラダラ登り1:25分。

独標から太郎平小屋方面をみる
なだらかなUpDownが続く。
見るべき展望もなく緊張感がない
尖った山が見えません、角度のない大きな弧ばかり。
お花もあまり目立たない。

なんだか、いつもと違う山歩きが続く

太郎平の小屋からこれから登る薬師岳方面を見る。 右に伸びる薬師東南陵

太郎平の小屋から、南方の北ノ俣岳を見る。
どこを見ても曇天である。
薬師峠からの登りは、しばらくは、沢登などがあり少し変化がある。 →の写真で中央に少し白い筋が入っている下流がそれだ。 その下にキャンプ場という訳だ。
キャンプ場は広い。
                 →→
薬師岳山頂までの標高差632mだなんて信じられない。

後ろの窪みが、薬師峠のキャンプ地だ。背後が薬師岳なのだが、メリハリがない
←遠方は鍬崎山、手前は鳶谷


                →→
左端のピークが北薬師岳、右のピークに旧避難小屋。 手前の黒っぽいピークが薬師岳山荘。 薬師岳山頂は見えない。

薬師岳山頂への登りからみた薬師岳山荘。 ガスであったが東の赤牛岳だけが時々見える。
薬師岳山荘の女主人は、街中の服装の美人である。 ガイドブックで見た写真に似ているが若すぎる。 妹さんであろうか?
2食付きで8400円。

山荘から標高差225mの頂上まで45分の登り、大きな祠がある。
昔は女人禁制だそうだ。 女人禁制の山の山小屋の主が珍しく女性と言うのは妙な偶然。 ご主人が山岳警備隊だから兼業不可。

薬師岳山頂の祠。 他に人はいなかった。 ガスの為、立山、剣岳は全く見えない。
小屋は、布団1枚に1人だから混んでいるとはいえないが、食事は2交代だった。
翌朝、4時まで突風と雨。 出発の頃は雨だけになったので、黙々と下る。
最後まで収穫のない山行であった。 なにかが違う、おかしな山行。
先週は、甲斐駒・仙丈岳で、次週は荒川・赤石・聖岳の5泊6日なのだから、まっ良いか!

  金沢城
帰りのバスは、折立9:45発。乗客は半分位で、予約客は4人だけなので、予約の心配は全くない。
富山着11:55。 金沢で途中下車で、香林坊・竪町で九谷焼のコーヒーカップを購入。 唯一の収穫。
これ以後、立山黒部の帰りは必ず金沢で九谷焼ハントの習慣がついてしまう。
山は尖った方が良い。 雨でも平常心の精神修行。
山によって登山客のレベル、品格が違う。 山にも品格がある。
一般的(大衆的)でない山は、集まる登山者が極端になるのか?
ベテランになって、≪自然の理を知り人格を上げる人≫と、≪己に過信してマニアックになって人格を下げる人≫


≪私の山登り観≫
高い山に登れば地球が見えてくる 何億年の地球の営みが見えてくる、そこに居る小さな人間が見えてくる。 ホンの一瞬に生きる小さな人間、さあ!どう生きようか? 単独登山はスポーツではない、人生哲学的行動である。

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