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≪  王羽佳, Yuja Wang, ユジャ・ワン  ≫

聴いている瞬間は驚きと爽快さ、
演奏が終わると楽しくなるピアニスト


2017/07/03




ユジャ・ワン (王羽佳, Yuja Wang, 1987年 - ) は中国の女性クラシックピアニスト。
北京に生まれ、父親は打楽器奏者、母親は舞踏家(民族舞踊?)。

文化大革命が、 1966 〜 1976年だから、、西洋文明が破壊されつくされて、、10年程して誕生している。
感性は、、生まれ育った環境や伝統、社会の受容れ体制に養われる、、勿論、本人の才能と努力が基本だが、、
是ほどにクラシック音楽の楽しみを 消化・熟成させている演奏家が、、、中国で生まれ育った中国人だとは、、 !!

6歳からピアノを始め、7歳のときに北京の中央音楽学院に入り、3年間そこで学んだ。
14歳のときにカルガリーのマウント・ロイヤル・カレッジで英語を学ぶためにカナダに移り住んだ。
現在ニューヨーク在住だが、大方は世界中を演奏旅行している。



常に立った指で鍵盤を直角に鋭く叩く、、全ての音が明確に響き曖昧さがない。
高速で鍵盤上を飛び回っても、全てクッキリと、、それなのに歌うべき所は歌っているのだ。

常に強烈なパッションがほとばしり、、聴く者のパッションをも湧き上がらせる。

ラフマニノフの協奏曲2番、、
メンデルスゾーンの協奏曲1番、
、、、
アンコールが素晴らしい。

シューベルトの糸を紡ぐグレートヘンを幻想的に繊細に、
ロマンチックに、、甘美な心に引き込んでおいてから、
ホロビッツのカルメンで、ど派手なパフォーマンスで圧倒し、
モーツァルトのトルコ行進曲で、、気楽なお遊びと思わせて、、
直ぐに、、技巧の爆発で、、聴衆の心情をもて遊ぶ。
ショパンで、、甘美な世界へ、、
どう展開するのかと期待すれば、、
静かに静かに、、余韻を残して終る、、

驚くべき技巧と感性に、強烈な個性を自由に表現しているようだ。





早いパッセージを、、強烈なパフォーマンスととれる動きで弾くが、、
弾き出される音が、、強烈で明確、、しかも情緒に溢れ、、、
パフォーマンスでなく、音楽に引き込まれているのだ。

この強烈な魅力的な演奏に対し、、
↓  話題の  衣装である。   ↓


初めて見た時は、、違和感を覚えたのだが、、
演奏を聴き終わった後は、、そんなものはどうでも良くなっていた。
マネージャーの話題作りかと思ったが、、彼女の自由さの気紛れに過ぎないようだ。





↑  アンコールでトルコ行進曲で、、聴く者を驚かせる展開の瞬間は、 彼女自身も面白がっている。  ↑

この自由さが、、とても魅力だ。
業界の慣習や、保守的な聴衆に対しても
音楽の喜びのみを発散させているようだ。


自由だと言っても、、
かつてのアルゲリッチのように、、演奏会の突然のキャンセルetc
自由奔放で、、他人の迷惑など考慮なし、、、というのではない様である。
↓  演奏会場での YUJA WANG の 聴衆へのお辞儀  ↓


いつも、、恥じらいの表情で頭を深々と下げている。




歩き方のギコチなさは、、

←  このハイヒールの高さにあるようだ。

こけなければよいのだが、、





衣装は、、当日の曲や会場に考慮している訳ではなさそうだ。
あの格調高いカーネギーホールでさえ、、太ももを出していた。











↓  アムステルダムのコンセルトヘボーで、、 ↓
階段の上り下りにてこずっていた。





室内楽の演奏で魅力だった。
クロイツェルソナタの演奏も素晴らしい。

ベルリンフィル・メンバーとの
Dovorak, Brahms, Schuman,, Mendersson

様々な音楽への挑戦も意欲的のようだ。


↓   打楽器奏者達とだけの 春の祭典  ↓








保守的な世界にあって、、自由な個性で、、時代を変えていく 王羽佳 !

恐るべき Chinese !









演奏を聴いている瞬間は、、
演奏の鮮やかさの魅せられ、
パッションの盛り上がりに同期し、
アンコールの後は、、
王羽佳の自由な人柄に
音楽の喜びの余韻に満たされる。












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