≪ ナポリ、最高に美味かったピザ! 周辺部のコゲの味わい。 ついでにポンペイ ≫

2004年GWイタリア、フランス旅行報告(18)
感動の共有、のぶながTOPページへ 写真豊富な、のぶながワールド


■ ナポリ訪問の主目的は、サン・カルロ劇場 Teatro di San Carlo での音楽鑑賞。

オペラが見たかったのだが、訪問可能な範囲にはバレエ公演のみなので、その公演日にナポリ宿泊。
早朝、ローマを鉄道で発ち、ポンペイ見学、サンカルロ劇場観劇、宿泊。
翌朝は、カプリ島見学、、余った時間はナポリ市内見学、、夕刻にローマに戻る計画。

ナポリ市内見学は、国立カポディモンテ美術館(初日)、(翌日)国立ナポリ考古学博物館 の2箇所のみとなってしまった。
それもギリギリの時間であった。  初日のサンカルロ劇場に行く前に、ピッツァを食べる予定だったのも、全く時間が無くて、シャワーで汗を流し、ダークスーツで身だしなみを整えるのがヤット。

ピッツァを諦めてしまったのだが、、
バレエ鑑賞後に、駅前ホテルの近くのレストランの路上のメニューにピッツァがあった。
専門のピッツェリアでないのは残念だけれど、、、


一口食べてびっくり!!美味しいこと+美味しいこと
生地と焼きが、今まで食べたPIZZAでは最高の感触、
蛸の噛みごたえが抜群の適切な大きさ、、
セロリと思しき野菜を噛んだ時の水々しさと歯ごたえ、、
窯の火力 + 焼きのタイミング、その技を堪能させられた。

PIZZA と Teatro di San Carlo 、この2つの為にもう一度ナポリを訪れよう!!


ローマからナポリまで、鉄道ICで1時間半強、214km。 往復 33.06ユーロ
イタリアは、北のヴェネト地方、中央部トスカーナ、そして南部と風景は大きく違う。
いずれも、自然に融け込んだ農村風景であるのは同じだけれど、、、

ヨーロッパを旅して、いままでビニールハウスにはお目にかからなかった。
ドイツなど牧草地、休耕地ばかりで作物の植わっている農地さえ見えなかった。

ローマを南下してしばらく、、少しだけれどビニールハウスらしきものが見えた。
どの都市でも、色鮮やかな野菜が並んでいるのに、、農地は一様に単純すぎる。

↓ Formia 付近の海方向、( Torre d'Orlando ? )
↓ ナポリ駅前
★ ナポリは、治安が悪いと評判なんだけれど、、
確かに、駅で声をかけてくる人はいるが、無視するとそれっきりで全くひつこくない。 混雑する地下鉄、バスでも、それらしき目つきの輩は皆無。
むしろ、皆、ひたむきに自分の行動に集中していると言う印象を受ける。

★ 駅前のホテルに、朝からチェックインし、直ぐに、ヴェスーヴィオ周遊鉄道でポンペイを目指す。 ソレント行きに乗り、Villa Misteri駅に向かう。

↓ヴェスーヴィオ周遊鉄道
路線図が手に入らなかったので、直ぐに入ってきた電車の確認が出来ない、、「ポンペイ?」 と訊いたら、肯いて車内の路線図を示し、「ここで降りろ」と教えてもらう。
が、、よく見ていると、指されたPOMPEI駅は、遺跡裏門の駅だ。
正面入口の駅は、ヴィッラ・ミステリ駅で、ポンペイは付いていない。
そして、POMPEI駅に停まる電車は途中で折れてVilla Misteri駅には停まらない。
分岐の駅で乗り換えねばならない。  それを、ドアそばに来た紳士に確認したら、親切にアレコレと教えて、、
そして、気が付いたら、、、その紳士が下車すべき駅を発車してしまった。
「Sorry Sorry 」 と恐縮して次の駅まで一緒!

★ 途中から、ヴェスーヴィオ山が素晴らしき姿を見せだす。
カメラを構えるのだが、障害物が次から次へと、、結局まともに写真に納まらなかったが、、、
快晴のヴェスーヴィオ山、、フニックラッ フニックラッ フニックラッーの気分だ。

↓ ヴェスーヴィオ山
↓ Villa Misteri駅
↓ ポンペイ遺跡入口

↓ ポンペイ遺跡から見た<ヴェスーヴィオ山> ↓

 ↑ 見る位置で姿を大きく変える ↑

当然の事ながら、観光バスで押し寄せる万国の観光客
僅かに見たい壁画の家に行くが鍵をかけて入れない。
外から廃墟を見るだけなんて、、ほんとにツマラナイ。

予想通りツマラナイのだが、、ナポリに来てポンペイを確認しないと、これまた気がかりになるので、訪れただけなのだが、、
カタコンベとか、このように普通の古いだけというのは、感動とか発見の喜びとは程遠い。
それにこの手の気楽な観光場所は、団体とそのガイド等が、極端に排他的言動をする。
荘重な寺院だとか品格を備えた美術館だと、緊張と遠慮からか問題行動は少ないようだが、、

ヴェスーヴィオ周遊鉄道の一番前に乗った。
運転手の横に、もう一人いて運転手とおしゃべり

これが、駅に停車するたびにドアの所まで行く、、
厳重に安全確認をしているのか、と思っていたら

なんと、なんと、これが車掌なんである。
完全に停車する直前まで運転席でおしゃべりし
停車するとドアまで行き、ドアを開ける。
首を出し、最後尾まで確認してドアを閉め、運転席に戻る。
その都度、ボード上の用紙にチェックを入れる。

車掌が運転手と列車の前に乗る、、、初めて見た。
ワンマンカーへの一歩手前の段階なのか?

↓ 右の影が車掌さん

ポンペイの後は、国立カポディモンテ美術館へ
← 地下鉄2線、汚い、混雑
↓ カブールCavourのバス停
↓ 市内は常時 渋滞状態
↓ 国立カポディモンテ美術館前の坂道
国立カポディモンテ美術館へは、乗るバスは判るが、何処で降りるのか判らない。
駅名なんて判らない。
満員の車内のオバサンに聞くが全く言葉が通じない。
ガイドブックのカポディモンテ美術館の部分を指し示して、、通じたのか?判らないと言ったのか?判らない。

坂を上り、大きくカーブしたので、ソロソロかと外に目を凝らす。
大きな門が見えたので、とりあえず次停車したら降りよう。 オバサンの方見ると、振向いて目があった。
ここで良さそうだ。  下車すると、オバサンも降りてきて、先程の門の方を指差してくれた。 「グラッチェッ」


↑ ゴヤ

↑ ブリューゲル
←↑ こんな所にあったのか、、国立だ〜!
それなりの画家は所有しなければ国立の名がスたる
夜は、楽しみのサンカルロ劇場だ。  時間があまりない。 急ぎ足で館内を巡る。

翌日、カプリ島の後、国立ナポリ考古学博物館へ
ベヴェレッロ港 Bverello からムニチーピオ広場 Municipio まで歩き、そこからバスで国立ナポリ考古学博物館へ

トレド通り、ダンテ広場と、、聞いてはいたが大渋滞。
バイクが間をすり抜ける。 恐ろしき混雑ぶりなんだが、
人も車も、隙間を見つけてはすり抜けて行く。
たくましき生活力というべきか、、
↓ 国立ナポリ考古学博物館は彫刻が主
 


↓ ポンペイの発掘品の部屋

↓ポンペイの発掘品の部屋

彫刻も絵も浮世絵風の H なものばかり
インドと同じように、神聖な行為?
秘め事ではないのだろう。


≪ サン・カルロ劇場 Teatro di San Carlo ≫

サン・カルロ劇場前、ゴタゴタゴミゴミ狭い
入口前、ここも汚い
 
エントランス、殺風景で窮屈
イタリアの3大歌劇場の一つなので、楽しみにしていたのだけれど、なかなかその片鱗は見えない。

が、、観客席に入って一変した。 さすがである。

案内の女性が、格調の高さを感じさせる。
毅然とした制服に身を包んだ女性に、トイレの場所を尋ね、「グラッチェ」というと、「 You are welcome 」 と、艶やかなるトーンで。
情熱のナポリ女性の制服姿に惚れ惚れ!
「 また来ようッ 」 と実に単純。

vetlana Zakharova


写真は当然、
ガイドブックより
← 出し物最初は
『ラ・バヤデール』ミンクス曲
ロシアの Svetlana Zakharova が素晴らしい

「バッハのピアノ協奏曲」
最後は、「アルルの女」


↑ Roland Petit 振り付けの 「アルルの女」
このオッサンの毎度の発想の貧弱さには腹が立つ。
サン・カルロ劇場内の大人びた雰囲気の中、隣席の老紳士が話しかけてくる。
バレエに相当詳しく、スベトラーナ・ザハロバを 「very clever」 だとか褒めちぎる。
私の旅行にも話題を振り、「udine には何しに行った?」 とかイロイロ話題を発展させる。
ティエポロの名も御存じで、相当の教養人。
マイスタージンガーが通じなかったのは、私の発音が悪いのか、ドイツ語呼びは判らないのか、、
終演後は、握手して別れる。  教養ある人は忍耐強い、、、私の英語を解ろうとし続けてのだから、、

翌日はカプリ島を目指し、、夕刻ローマに帰る。

帰りの鉄道から山側、、 Formia より Roma よりに特異な姿の山、山頂に何か建っている。



■ <2004年GWイタリア、パリ近郊都市21日間旅行 目次>

のぶながTOPへ             
   前画面へはブラウザの<戻る>で戻って下さい。