ピッティ宮殿の金ピカ     


ピッティ宮殿の金ピカごてごて、特にラファエロのマドンアの額縁について、大いに好き嫌いがあるようだ。
00-12月のヤフーの掲示板にて(アート総合、ルネッサンスが好きなんだけどのトピックス)だいぶ熱気があった。
しかし、肝心の丸いマドンナの額縁は、ほとんどの画集では、絵の周囲の丸い部分しか写されておらず、額縁全体が四角なのを知らない人が多いようなので、ここに紹介する。
ウフィツィ美術館に隠れて、ピッティには連れて行ってもらわない旅行者が多い。 愛好家のみが意識して行く所かも知れぬ。開館時間も短い。
金ぴかの部分のみを話題にしたのもで、断片的なご紹介なのをご了解いただきい。
カメラは、コンパクトカメラで、フラッシュ禁止の為、望遠など手ぶれがひどいがお許しあれ。

初めて見たイメージと、繰り返し見たイメージは違うだろうし、初めての海外旅行で見た印象と、豊富な体験の後で肥えた見識眼で見る印象とは当然違う。
思い出しましたか? 楽しかった貴方のピッティ体験を! 自分と皆の喜びを共にしよう!


これが全体像、好き?嫌い?

リッピの額、up写真はボケた

Self Timer なのでアングル悪し

真向いに大公のマドンナがある

華麗な壁面、過剰?憧れるか?

左の壁の天井部分

こんな部屋ばかり

天井

手ぶれがひどい、望遠なもんで

手ぶれでも雰囲気を判って欲しい

隣の部屋もみな同じ

彫刻じゃあなく、これ額縁なんです

これはメディチ家礼拝堂
ピッティ宮殿ではありません

好きな風景、ドームの上に居るもんで、
快感が蘇る写真

参考に!時代が違う
マドリッドの王宮の天井

これは、ヴェルサイユ宮殿
ピッティとは派手さが違う

如何ですか、金ぴかの世界は・・・(^-^ゞ


<<脇役は、行きつく所が金(キン)>> 私見

** 価値ある本命の引き立て役としての話である。←<重要> 本命に(主題に)価値が無ければ、拝金趣味、下品となる。成金が金ぴかで飾り立てるというあれである。自分自身を金で飾るのは反感をかう。純金風呂も悪趣味。

陶磁器(コーヒーカップ等)など興味をもって眺めていると、「結局自分が好きならそれで良い」のだが、その自分の好みがドンドン変化する。(目が肥えてくると思っているのだが)30年前の好みと今の好みは当然違う。その時々の価値基準が後になってみると視野が狭かったなと思う。そういう反省を繰り返していくと、もう好みなんてどうでもよくなってくる。一度は経験したことだから。

** その中で気がついたのが、「金(キン)があるとデザインが落ち着く」という事だ。日本の国宝級の屏風、ふすまは金地である。他の色だったら、バランス配色濃淡などひとつでも崩れると見れなくなる。本命の価値を減じてしまう。金箔であれば、かきつばたであれ、鶏であれ、雷、龍何でも本命を引き立てている。主題の位置が少々づれていてもバランスは崩れないはずだ。 金は引き立て役としては最高なのだ。

** 割れた陶磁器を修理し、継ぎ目に金を塗れば、割れる前より見栄えがする。(純金で無くても金色を同じと考える)自然釉の備前焼きでも、繊細な清水焼の染付け(祥瑞)でも金色の補修だと捨てずに飾り直しが出来る。

しかも<金>という金属は、重量があり、柔軟性あり、他と同和せず(さびず、単一酸に侵されず)、存在量が少なく、美しく、輝くと、欠点がない。あらゆる時代を通じて最高位の素質を備えている。
** とまあ、こういうわけで何事にもコリコリにこった過去を反省して、迷ったら 金(キン)にしとけば問題は少ない。


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我が遊びの人生、のぶなが