≪高見山・関西のマッターホルン≫登山報告

写真豊富な、のぶなが山行記
感動の共有、のぶながTOPページへ コース=高見山登山口(杉谷) → 古市跡 → 小峠 → 大峠(高見峠) → 桃俣分岐 →
      → 高見山山頂(高角神社)→ 杉谷・平野分岐 → 高見杉 → 丹浦橋 →
      → 下平野バス停

01年 5月19 天候=晴れ、

所要時間=杉谷・高見山登山口発 8:33 → 小峠9:40 → 大峠10:17 → 高見山山頂11:15、11:40 →
      → 杉谷・平野分岐12:19 → 丹浦橋 1:22

                登り計 2時間42分、  下り計 1時間42分     合計 4時間22分

≪標高差 788m≫ 標高差は意外とある。

主な標高≪高見山1248m≫

阪急甲陽園始発5:12分、上本町着6:04、 鳥羽行き快速6:15発、 榛原着7:00
榛原発杉谷行き直行バス7:28発、登山口着8:32

関西のマッターホルンと言われ、霧氷を見に冬に行くべき山なのであるが、危険の際の対処に限定される冬山は、主義に反する為に、5月の山行となった。 結果的には、冬に限定するには勿体ない山である。 年中行っても充分に快感を味わえる山である。 登山道は整備が行とどき、山頂からの360度の展望に加え、途中でも快感ある展望が望める。

南に国見山、伊勢辻山、遥か遠くに、大普賢岳、山上ケ岳。 北には、鎧、兜岳 と高くは無いが、奥深い山奥に来たという眺望が得られる。

近鉄榛原駅前からの奈良交通バスの時刻表。 杉谷行きは、なんと日に3本だけ。
大又行きで乗継ごうにも、9:15までない。 冬には臨時バスが出て、2000人程で大賑わいだそうである。
この日は、街中を離れると客は私1人だけ

途中、バス停の名前が、「○○家前」「××家前」と一軒家が停留所なのが続いた。
渓流釣りが好きだと言う運転手、<走行中の運転手に話しかけないで下さい>の注意書きの下で、親切にも観光ガイド。 高見山の撮影ポイントでは、「降りて、電話の横から写真を撮れ」 と停車してくれる。 温泉は、何時混むから注意しろ、帰りのバスは何時しかない、冬は平日に来い、冬の土日は2000人が山頂に、、、帰りはここで手を挙げろ、バスは何処でも停まる、、、俺の家はあそこだ、、、無農薬の自家菜園も猿に荒らされる、、、、と親切限りなし。  なんと!帰りのバスもこの運転手、またもや客は私1人だけ、朝の続きが始まる。 楽しきカナ、嬉しきカナ、バス旅行  (運転手さんは’俺’とは言わないけれど、'私'でもなかったと思う)

登山口から遥か手前のバス停で、バスから降りて撮った写真。
望遠で撮影。 運転手がワザワザ停めてくれるだけあって、このポイント以外は高見山全部が綺麗に見える場所はなかった。

杉谷の登山口バス停。 土産物店あり、食べ物あり

少し下がって、民家の横から登山口
少し急登もあるがのんびりと登れる

古市跡。 植林・伐採が整然と行われている。
高見山は私有地だそうな

a)高見山山頂、b)小峠、c)大峠、
d)平野分岐、e)坂本谷
山頂も谷側も展望の良い快感道

高見山山頂は見る角度で全くイメージが違う。
小峠への最後の登りの手前から

小峠直前に群生、サトイモ科のマムシグサ、 図鑑と色が違うのは若いから。
名称には無関心なので、、、

小峠。 直登すると平野分岐を通って山頂へ。私は右に折れて大峠から登る事に、なるべく違う道を通る為、発見のチャンスが増える

しばらく林道を行くと、大峠まで車道の上を行く為の分岐点、車道より遥かに心地良い道だ。見逃さないように注意

雲ケ瀬山、伊勢辻山などの眺望が右手に見れる大峠への道。
遥か下に車道。
途中、盗人岩、石畳跡 などの説明あり

苔むした岩群。 所々に見られた。
この時期は、湿気が感じられないのだが?
交互に眺望良し、樹林帯で涼しくと快適である

大峠の駐車場。 ここから急登なのだが、軽い急登である。
国見山、舟戸方面の眺望が素晴らしく、こちらの登りを選んで正解であった。

山頂まで半ば。 すがすがしい登り

花木もチラホラ

舟戸方面。 旧伊勢南街道である

桃俣分岐から山頂を眺める

山頂の高角神社

避難小屋屋上の展望台にて

山頂からの南の眺望。雲ケ瀬山、遥か向うの高いのが薊岳1406m。
爽快!

南西に、大普賢岳が霞む。望遠で

北の鎧・兜岳。 360度が全て遠景

初初しい仲良し社会人
右が米倉涼子風美人、左が中山美穂風美人(もう時代遅れか?)
デジカメで写真の撮り合いッこ。

展望台階下の避難小屋
山頂では、左の可愛い子ちゃんと3人だけだったが、下る頃に2グループが登って来た。

緑が鮮やかな下山道。
何もかも爽快な山行が続く。
笛吹岩から覗き、国見岩に登り、
平野の温泉目指して快調に下る。

左杉谷、右平野の分岐。
平野に向かう

高見杉横の避難小屋。
最後まで手入れの良い杉林が続く
樹齢1000年以上と言われる高見杉
何故赤いのか?丹浦橋
温泉たかすみの里¥500円
高見杉から下り、杉林の中、物置小屋らしき建物、異様な腐敗臭。 カラスが2羽、杉の上部の枯れ枝を落としながら、私の進行方向20m位を飛んで行く。 私のペースに合わせて次の杉へ、枯れ枝なのでポキッと落としながら20分は続いた。 各地に残る昔話、『 カラスが天皇の道案内をした 』 これである。 天皇でなくとも人の前を興味ありげに飛んで行く。 これはカラスの習性の一つかもしれない。

温泉も混み合うでもなく、新しく清潔であった。 泡ぶくぶくの設備でもあればなお良いのだが。
バスの時間を確認してゆっくりと休もう。

あまり期待していなかったのだが、なにもかも、気持ちの良い山行であった。
深い山、快晴、山頂の眺望、快適な登山道、適度の草花、温泉、親切な人との出会い と完璧に近い山行に美味いものが欠けていただけ。

帰りの上六で地下鉄に乗り換える時、知らないオバサンが、「何処に登りました?」
「 高見山です! 」 、、、、、、「 どこにあります?」 ああ、、、一般には無名なのだ!


≪私の山登り観≫
高い山に登れば地球が見えてくる 何億年の地球の営みが見えてくる、そこに居る小さな人間が見えてくる。 ホンの一瞬に生きる小さな人間、さあ!どう生きようか? 単独登山はスポーツではない、人生哲学的行動である。

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