写真豊富な、のぶなが山行記
97年 8月 2日〜3日 天候=晴れ、山頂はガス
コース=室堂バスターミナル → 雷鳥沢キャンプ場 → 別山乗越 → 剣山荘 泊
→ 一服剣 → 武蔵のコル → 前剣 → 前剣ノ門 → 平蔵ノ頭 →
→ カニノタテバイ → 剣岳山頂 → カニノヨコバイ → 前剣 →
→ クロユリノコル → 別山乗越 → 新室堂乗越→ 雷鳥沢キャンプ場 → 室堂バスターミナル
所要時間=1日目、室堂バスターミナル発 8:00 → 雷鳥沢キャンプ場8:44 →別山乗越11:05 →
→ 剣山荘12:20 計 4時間20分
2日目、剣山荘3:55 → 一服剣4:30 → 前剣5:30 → 平蔵ノ頭6:40 →
→ カニノタテバイ6:55 → 剣岳山頂8:00着、8:32出 → カニノヨコバイ9:00
→ 前剣10:24 → クロユリノコル12:13 → 別山乗越1:52 → 新室堂乗越3:00
→ 雷鳥沢キャンプ場3:25 → 室堂バスターミナル4:17 計 12時間22分
2日分合計 16時間42分
≪標高差 463m≫雷鳥沢キャンプ場〜別山乗越
≪標高差 528m≫剣山荘〜剣岳
主な標高≪剣岳2998m≫≪前剣2813m≫≪雷鳥沢キャンプ場2277m≫≪剣山荘2470m≫
前日、大阪23:26発の急行きたぐに で、立山着5:52
8月2日だ、混雑が予想されたので、23:26発の2時間前に大阪駅で場所取り。
2時間前に1乗車口に5人、1時間前には50人だ。 最終的には1割が座れない。
剣山荘は、布団一枚に2人だから、楽に寝れる。 風呂があるが、行列で時間が無いから1分も湯に浸かれない。 予想される時間帯に風呂の前で並んで待つ事。
ケーブルの待ち時間が1時間以上あるので、電車を降りたら急いでチケット売り場へ直行すべし。
剣山荘を4時前に出発するのは、カニノタテバイ初め、各 鎖場 でできる行列の少ない内に着く為である。
これより遅ければ、最終バスに間に合わない。
ケーブル待ち時間がもったいない 急いで予約番号を取ろう、電車の先頭から走れ! |
バス途中で、称名滝 バスは、大きなリュックは追加料金を取られる。 |
右の下が雷鳥沢キャンプ場 正面の登りが雷鳥坂。標高差463mの登りで2時間掛かる |
別山乗越から剣山荘へのトラバース道。 雪渓も多く、スリップに要注意、半分溶けているから厄介なのだ |
右下が剣沢小屋とキャンプ場 この剣沢を下れば終点が、下の廊下の十字峡だ |
別山乗越から剣山荘は1時間 快適な道だが、山頂方面がガスだとチト変化に乏しい、雷鳥でも探そう |
剣山荘は陽気だ。 明日は鎖場で行列ができるので、早く出発。 遅くなると剣御前小屋の客までがやってくる。 朝は、ライトを灯けて登るのだが、一服剣の登りは、暗闇では危険。 この時も落石があり、少し前の女性にかすり、おー恐い。 落石のドンドンと言う音はすれど、暗くて見えないのだから、リュックを上に向けてかがみこむか! |
一服剣への急な登り、超混雑 |
武蔵のコルへの下り。 上方の白いジャリ場が武蔵のコル。
もうライトは要らない。 一服剣の登りは30分程 |
前剣への登り、下が武蔵のコル 1時間強の登り、足場は悪い 登山者は列をなしているのだが、点にも見えないスケール |
一見恐そうな長い鎖。 この辺りで初心者がいると大渋滞となってしまう。 意外と多い初心者を連れてくるリーダー。 |
平蔵の頭を過ぎ高度差のある鎖。 足場が平坦なのでスリップに注意。 滑るとどこまで落ちるやら? ここでも子供連れがモタモタ |
前剣を越えると、鎖場の連続だが、恐がる事は無い。 足場のスリップに気をつけ、しっかり鎖を握っていれば、スリルが快感になる。 三点支持を考えない方が良い、野生本能に従って、足場だけ確り踏めば良い、本能が自然に3点支持を見出している。 確かめながら重心をかければ、スリップは避けられる。 |
いよいよ→ ≪蟹の縦這≫ 20分待たされた。 素手で確り鎖を掴もう |
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***≪蟹・蟹 全景≫*** ≪蟹の縦這≫はa)からb)に登る。 ≪蟹の横這≫はc)からd)に下る。 岩に張り付いたボヤケタ色が人間なのだが、、、(下山時に撮った写真) |
カニの縦ばい、右下から左上に登山者の列がかろうじて確認できる |
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←剣岳山頂も真近 超満員の山頂だが、八ッ峰までは鮮明に見えるが、鹿島槍は全く見えなかった。 隣に座ったおばさんに、お茶と果物を頂戴した。 何故かおばさんにはカワイイと言われる。 カニ縦這上部より山頂までは45分 30分の休憩後、横這いに向かって28分の下り |
蟹の横這いの行列、25分待たされた。 早月尾根へ下るのも魅力だそうだが、馬場島からのバス便が問題 |
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張付いた人間と大自然。 c)前剣 a)平蔵の頭、b)ケルン広場。 |
横這いの取り付き。 左下に縦這の行列が見える |
鎖より梯子の方が何故か恐怖! 素手には凍るように冷たい |
意外と危険↑ この大岩に名前が有って当然だと思うのだが、、ご存知なら教えて |
←登り時は、e f g と下りて来て 下山時は、a b c d と登り返す。 ここは足場が確かで問題はない。 写真右手前が、足場の落差があり、両腕の支えに比重が掛かる。意外に危険。 元々危険な所は鎖が設置で安全なのだが、鎖の無い所が要注意! |
前方がケルンのある広場 剣山頂を背景に記念撮影最適地 |
c)別山、d)剣御前、b)前剣 a)部分の拡大が→画像 大自然の中で人間を見つめると、、 なんて考えるより歩け! |
登山時は、イロハと下り 下山時は、a b c d e と登る。 a)〜c)まで13人が写っているのだが、、 |
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前剣山頂で食事休憩36分 剣山荘には寄らずに黒百合のコル経由で剣御前山腹トラバースへ。 黒百合のコルへの稜線は、道の腰辺りをハイ松が茂り、道が見えない、掻き分け掻き分けだ。 引っ掻き傷にご注意! 剣山荘に荷物を預けて、DayBagで山頂まで往復という手もある。 私は全装備担いで行ったが、判断に迷う距離である。 |
別山乗越より見た、a)新室堂乗越 b)地獄谷、c)奥大日岳への登り |
別山乗越より雷鳥坂を下らずに、新室堂乗越回りで雷鳥沢キャンプ場へ。 知らない道を歩けば新発見があるかも知れない。 余裕のある判断はここまで。 最後の地獄谷の登りでは、脚力の、筋肉の耐久力の限界に近い。 1歩上げるのに気力が要る。 4:17着で4:20発のバスに乗った。 車内で、後ろの女性に断わって、上半身裸で着替えする。 |
剣岳の登山ツアーに、<岩登り講習>を義務付ける主催者がいるが、そんなもの必要ない。のぶながTOPへ 掲示板に参加して、感動の共有と増幅を! ≪我が登山歴へ≫
都会生活で鈍った野生本能を、子供のように甦らせば良い。 危なければ、自然に3点支持になっている。
『滑ったら恐い、お終いだ』 と思えば良い、それだけで本能が、確りと足場を確かめさせるから。
足場を探すその瞬間に、2点か3点か計算していたら、スリップする確率は高い! この瞬間に3点支持だと注意する*かが居る。 気の弱い奴はビビッてパニックだ。 重心を移すその瞬間に全本能を集中だ!
いきなり初心者を引率してくるのも、問題。
八ヶ岳(横岳)辺りで岩場・鎖の体験後にすべきでは、、、人に迷惑をかけている。
≪私の山登り観≫
『高い山に登れば地球が見えてくる』 ≪何億年の地球の営みが見えてくる、そこに居る小さな人間が見えてくる。 ホンの一瞬に生きる小さな人間、さあ!どう生きようか?≫ 単独登山はスポーツではない、人生哲学的行動である。